残酷な優しさ

2001年7月19日
「会うつもりなんかないのに、なんで「また会おうね」なんて言うのよ」って俺のところで泣いていた女の子がいる。
「かかってくるはずがない」と自分自身わかっているのに、電話を待ち続けている女の子がいる。
いつまでも最後のデートの思い出にすがって生きている女の子がいる。
振り向いてくれないので、あきらめようとすると優しくされ、「真綿で首を絞めるような」彼の態度にボロボロになっている女の子がいる。
みんな残酷な優しさの犠牲者たちだ。

ひとつの恋が終わって、別れようとするとき、つい相手がかわいそうになって優しくしてしまう。
自分を想ってくれている、その気持ちが伝わってきて、突き放すことができずに優しくしてしまう。
やっている当人達は、相手を傷つけたくなくてそうしているのだが、それがいっそう相手を深く傷つけてしまう。

本当は、そうじゃないんだ。
自己弁護と自己防衛。 それが残酷な優しさの正体。
「相手を傷つけたくない」「かわいそう」なんていうのは、自分自身をだます言い訳でしかない。 本当は、自分が悪者になるのが嫌なんだ。

「自分は彼女と続けられなくなって別れるけど、それでもまだ彼女を愛しているんだ」………そんな都合の良い恋があるか?
別れる原因があるから別れるんだ。彼女とのつきあいの中で、何か続けられなくなる理由ができたのか、ぞれとも他にもっと良い恋にめぐりあったのか。

どっちにしろ、「別れる」と決めたのならそれをはっきりと伝えなければ。
「本当に愛していて別れるんだ」というのなら、なおのこと彼女の想いが漂流してしまわないようにするのが愛情っていうものだ。
それをしないのは、「冷たいやつ」と思われるのが嫌なだけ。
自己弁護でしかない。
「自分を想っていてくれる子を傷つけたくない」なんていうのも都合の良い言い訳。
態度をはっきりさせることで、彼女が離れてしまうのが嫌なんだ。
男にとって、自分を想っていてくれる子がいるというのは勲章だからね。
その想いに応える気もないくせに、思わせぶりな態度で彼女の気持ちをつないでいる。
本当は「かわいそう」なんじゃなくて、勲章を失うのが嫌なだけだ。

別れると決まったら、後に想いを残さないように態度をはっきりさせる。
それがいちばん大切なこと。
その結果、だれかから恨まれたりしたとしても、それも自分の恋の結果なんだから、しかたがない。
自分を想ってくれる子がいても、それに応える気がなかったら、少なくとも思わせぶりな態度をとらない。それが最低必要なこと。
どちらも難しいけどね。誰だって、嫌われたくはないし。
でも、やはりそれができるようになるのが、本当の優しさだと思う。

これは、女の子だっで同じだよ。
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最近、俺の周りで別れ話が多くて、悩んでいる子もたくさんいるので、以前書いた文を引っ張り出してみた。

コメント

Kei

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