紀子の場合?

2001年9月11日
ニッキについての雑誌の記事を読んだ。
思ったよりまともに取り上げていたかな。
まあ、ある一面しか見ていないようなところもあるけど、すべてをカバーできるわけもないし、そこそこ取材できているなという感じだった。
少なくとも、偏見で凝り固まっているような内容ではない。
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俺が不倫をしている子に「やめろ」と言うのは、不倫が悪いと思っているからではない。結果として不幸になる子がとても多いからだ。
不倫で唯一、悪いところがあるとすれば、それは夫婦の間での信頼を裏切っているから。
以前、男の浮気は「男の甲斐性」と言われ、愛人を持つことも半ば公認されていた。そして、その愛人たちは、たいてい独身だった。
既婚男性と独身女性。………今俺が話題にしている「不倫」と、組み合わせとしてはなんら変わることがない。
恋にライバルは付き物だ。そして、恋は先着順ではないのだから、あとから割り込んでも、脇から奪っても(当事者や関係者には非難されるだろうが)かまわないはずだ。

では、なぜ不倫が非難されるのか。
それは、既婚者が結婚という形での夫婦間の契約に違反しているからだ。
そして、その違反行為に対して、配偶者側からの異議申し立てが認められているからだ。配偶者側は、不倫の相手に対して慰謝料を請求することもできるが、そんなことをしなくても、「世間」というものを味方につけて、公然と相手を非難することができる。
その状態を解消するには離婚しかないが、離婚だって、そう簡単にはできない。
だいたい、いろいろ不満を並べてみたところで、夫婦で築いてきた歴史というのはそれなりの重みを持っていて、そこを越えて離婚に踏み切るというのは、気持ちの上でも簡単ではない。

結局、こういう状態を解消できないままにつきあいを続けようと思ったら隠れてつきあうしかなく、そのためにさまざまな制約が二人を苦しめる。

紀子の場合もそうだった。
紀子の相手は離婚の意思はなく、二人で会っても最後には家庭に帰って行ってしまう相手に、紀子はいつもつらい思いをした。

=============紀子の手紙から====================

友達が次々に彼を作っていく。
それはそれで良いのだけれど、
喜ばなくちゃいけないのだけれど、
なんだか寂しい。

彼女たち、幸せそう。
私は何なのだろう。
今、彼女たちは私の話を聞いてくれる。
でも、もしも。   もしも、よ。
彼女たちの幸せに割り込む女の子が現れたら。
彼女たちはなんと思うだろう。
それでも私の話を聞いてくれるだろうか。

そうなったらきっと、彼女たちはそのことを私には話さないんだろうな。
やさしいんだ、みんな。

寂しいよお。
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Kei

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